グループ展「Vectorial Love(ベクトリアル・ラブ)」に行ってきました!

今回は、ベクター形式の作品をテーマにしたグループ展「Vectorial Love(ベクトリアル・ラブ)」と、11日に行われたレセプションパーティーの感想をまとめてみました!

おでかけ基本情報
日時:2014年10月11日 16:10〜19:45
交通手段:電車(都営大江戸線:東新宿駅 A1出口 徒歩5分)
誰と?:ひとり
目的:AdobeIllustratorが大好きなので
混雑度:パーティ開催日だったので、モノもヒト多かったのですが、
普段はゆったりと見られると思います。

「Vectorial Love(ベクトリアル・ラブ)」基本情報
会期:2014年10月10日(金)~15日(水)
12:00~20:00(最終日~17時)
(レセプションパーティー 11日(土)17:00〜)
会場:東京都新宿区新宿5−18-11 新宿眼科画廊 1階 スペースO(オー) )
参加作家:AYAPERIさん、小林ミキさん、齋藤州一さん、中西犬人さん、平沢けいこさん、鱗粉あすさん、Ariさん、hamkoさん、REO*spikeeさん
(公式HP掲載順)

「Vectorial Love(ベクトリアル・ラブ)」公式サイト
http://rinpun.com/VL/

はじめに

このブログには、一部、通常の感覚では理解しがたい表現があるかもしれませんが、それもIllustratorへ愛ゆえ。温かく見守っていただければ幸いです。

また、「Vectorial Love」は一般のお客様も十分お楽しみいただける、たいへん素敵なグループ展です。交通の便の良い新宿&無料ですので、ぜひのぞいてみてくださいネ!

展示

ベジェの花園、Illustratorの楽園

ベクター形式で作られたすばらしい作品は、街中に数多く存在しますが、それらの作品をガン見、もとい、舐めまわすように見つめても不審がられない場所は、残念ながらそう多くありません。っていうか、ありません。

でも、ここ「Vectorial Love」では、鼻がくっつくくらい顔を近づけて作品を眺めても、ベジェ曲線の美しさに心動かされ、思わず艶かしい声をあげてしまっても、白い目で見られることはないのです。(……わかんないけど)

本能の赴くまま、ただひたすらベジェ曲線を愛でる事ができる楽園、
それが「Vectorial Love」
なのです。

見せます!魅せます!アウトライン!

「白黒の パスで心が 満たされる −sakimitama 心の俳句−」

私的に超嬉しかったのが、完成作品のアウトライン表示(パスのみの表示)パネル。「わかってる!変態の気持ち、すごくよくわかってる!ありがとう!感動をありがとう!」感がすごかったです。

作品のアウトライン表示がみられる機会って、あんまりないんですよね。もともと表に出すものでもないし。ごまかしの効かない、すっぴん的一面もありますし。

私なんていつも、ガワだけ良ければそれでいいって感じで、行き当たりばったりにパスを引いているので、アウトライン表示なんて見れたものじゃないんです。なにそれ、スチールウール?酸素の中に入れる時はひと声かけてね、びっくりするから、みたいな。

でも、さすがプロの皆さん、アウトラインも美しい。見てるだけで勉強になります。「おや?ここにパスが引かれている、このうっすらとしたグラデーションに使っているのかしら?」「あれ、なんでここにパス引かれてないの?この線はどこからでてきているの?何?魔法?」などなど、アウトラインには見どころいっぱい夢いっぱい。

美しいアウトラインパネルを目の当たりにし、今後は、見た目だけでなく、アウトラインの美しさ、というより、全体構造の美しさも気をつけていきたいなと思ったのでした。

コスモを感じるわ!

画廊に到着してからレセプションパーティーがはじまるまでの小一時間、ひたすら展示作品を愛でていたのですが、やはりどの作品も美しい。

ベジェ曲線で描かれた作品には、絵柄・作風に関係なく、美しさがあるんです。物理や数学のような美しさ。完成された公式が美しいように、関数で描かれたこれらの画もまた、美しい。ムダのない美しさ。実に面白い!

展示されている作品を、天の川銀河サイズに拡大しても、これらの線は美しいままなんだ……。なんと素敵なことだろう……。ほんとうのさいわいは一体何だろう。そんな事を考えながら、新宿区の片隅で、ひとり、コスモを感じていました。

レセプションパーリー!

ライブペイントを肴に

私、ちょっと前(2014年10月2日)にこんなつぶやきをしました。

(RT数と、お気に入り数を見る限り、私みたいな人間は一定数いるようです。)

いつか、Illustrator好きな人達で集まって、みんなでベジェ曲線を眺めながらお酒を飲みたいなーって、そう思っていました。

そして約一週間後、2014年10月11日、それはあっさりと叶ってしまったのです。まぁ、楽しいだろうなーとは思っていたのですが、想像以上でした。ユートピアは存在していたのです!

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小林ミキさんのライブペイント作品。

もともと何かが出来上がる過程を見るのが好きで、YouTubeのメイキング動画とかを昼休みにひとりモグモグみていたりするのですが、やっぱりLIVEは違いますね。目の前で作品が生み出されていく奇跡。

え?嘘でしょ?本当に私と同じソフト使ってるの?こんなに早く動くの?っていうか、こんなに賢いソフトだったの?←()イラストそのものを描くスキルはもちろんのこと、ソフトを使いこなすスキルもレベルが高くて、たいへん勉強になりましたね。作家の皆様、ありがとうございました!

ベジェ曲線がつなぐ、人と人。

そして、そして。

今回、一番嬉しかったのは、あこがれの作家の方とお話できたこと。自分の言葉で、声で、「好きです」と、伝えられたこと。

「自分が好きな作家・芸術家が、自分と同じ時代に生きているということは、とても幸運なことなんだよ」

学生時代、先輩がよく言っていた言葉です。

当時は「そんなもんなのかな」と思っていたけれど、大人になって、もう二度と逢えない人ができた今、この言葉の重みをしっかりと理解することができます。

「あなたの作品が好き」っていう気持ちは、やっぱり伝えてナンボだと思うのです。いくら強く思っていようと、本人に伝えないのなら、それは、本人にとって、無いのと同じなのですから。

(とはいえ、かなり一方的に「好きです」「大好きです」「(結婚して下さい)」を押しつけてしまったので、次回からは大人しく、物陰から好きです光線を送りたいと思います。
|д゚)(ごめんなさい!でも好きです!))

また、いつかお会いしてみたいなーと思っていた方達とも、たくさんお話することができ、かーなーり嬉しかったです。中には、私のことを知ってくださっている方もいて、「ブログ見てます」とか、「会えて嬉しい」的な、ありがたい言葉をいただけたり。

当日は、緊張してただただ恐縮するばかりでしたが、今、こうしてふりかえると、じんわり涙が出てきてしまいますね。本当に、ありがとうございます。

私がIllustratorを使い始めたキッカケは、「PCのスペックが低くてPhotoshopが使えなくなったから、仕方なく」という、非常にしょうもない理由からなのですが、今では、あのPCのスペックが低くて、本当に良かったと思っています。

ブログでの出会いも、Twitterでの出会いも、このイベントでの出会いも、すべて、すべて、Illustratorのおかげ。ベジェ曲線が、私と多くの人をつないでくれたのです。

ありがとうIllustrator!愛してるよIllustrator!だからお願いスプラッシュを(略

やっぱり、Illustratorが好き。

ポコポコ追加される新機能、バシバシ変えられてしまうツールの名称、いつのまにか増えているファミリーアプリ(何よ!私に黙って子供なんて!的感覚)、そして、ある意味新機能よりも気になるスプラ(略 と、正直な話、今後どうIllustratorと接していけばいいのだろうと、ちょっと悩んだりもしていたのですが、今までどおり、気楽に楽しめばいいのかな、と思うことができました。

やっぱり私はIllustratorが大好きで、Illustratorで作られた作品が大好きで、Illustratorを愛する人達が大好きで、そして、Illustratorを大好きな自分が大好き。
これからも、この気持だけは忘れずに生きていこうと思ったのでした。

最後になりましたが、あの素晴らしい空間を提供・共有してくださった作家の皆さん、来場者の皆さん、本当にありがとうございました。

というわけで、ベクターまみれの素敵グループ展「Vectorial Love(ベクトリアル・ラブ)」は新宿の新宿眼科画廊で2014年10月15日まで開催しています。(台風に気をつけて)ぜひ、行ってみてくださいね!

「Vectorial Love(ベクトリアル・ラブ)」公式サイト
http://rinpun.com/VL/

以上、sakimitamaでした!

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