【ネタバレ注意】『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を観た。ネタバレ感想。

2015年12月18日から公開されている、スター・ウォーズ最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を4DXで観てきたので、その【ネタバレを含む感想】をまとめました。

ネタバレ無し感想記事はコチラ↓
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を4DXで観た!ネタバレ無しの感想・レビュー【Episode7】

※注意※

この記事は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』および、スター・ウォーズシリーズに関するネタバレを含んでいます。

まだ観ていない人は絶対に読まないでください!!!

映画基本情報

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(原題:STAR WARS: THE FORCE AWAKENS)
製作:ルーカスフィルム、バッド・ロボット・プロダクションズ
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開:2015年12月18日
上映時間:136分
製作:アメリカ

鑑賞場所・条件

ユナイテッド・シネマ豊洲
字幕 4DX3D
スクリーン7 E-20
家族・友人と

この記事を書いているsakimitamaはこんな人

30代女性。シリーズは123456の順番で視聴済み。今回観に行くにあたって456を観返した。シリーズは「まぁ好き」という程度。

もういちど注意

繰り返しますが、ここから先はネタバレ要素を含んでいます。ご注意ください。

また、特に検証・調査もせずに好き放題に語っていますので、鑑賞後に寄った居酒屋的な感覚でご覧いただければ幸いです。

テーマ:ダークサイドはいい加減、組織マネジメントとリスク管理の専門家を雇え!

ずっと管理部門に務めていると、どうしても「組織マネジメント」や「リスク管理」という点で、物語を観てしまうんですよね。というわけで、ダークサイド軍の組織マネジメントの甘さについて語りたいと思います。

いい加減、デススター的なモノの構造を見直せ

もう、これ、管理部門じゃなくても思いますよね。

物語の尺的に、そして絵面的に、ドッカ~ン!と、派手に壊れることが望ましいというのは、わかっているんです。でも、でもね、もう、何度目だよ。まさか、新作でもかよ……。ってことは、続編でもまた繰り返されるな。嗚呼、あと何回壊されるんだ、あの球は……。

過去の教訓を生かせよ!どうにかしろよ!リスクは分散させろよ!と、つっこまずにはいられません。

毎回、乗組員が(ほぼ)全滅し、事故調査が満足に行えているとは思えないので、仕方ないのかもしれませんが、せめて、弱点はもう少し隠して欲しい。もしくは、3段階変形とかでもいい。「えぇっ!こっちの小さいのが弱点だったの!」とか、「まだ変形するの!」とか、して欲しい。でないと絶対乗りたくない。あんな球。

(実際には誰も求めていないし、私自身も望んでいないけれど)次回作では、ぜひ弱点を分散し、隠し、一撃では絶対にやられない、恐怖の要塞を期待します。

いい加減、粛清政治をやめろ

ダークサイド軍はすぐに部下を殺します。

あれ、本当にやめて欲しいです。長年培ってきたノウハウを一瞬で闇に葬る。人を雇うコスト、育てるコストをなんだと思っているのでしょうか。一瞬で物事を判断しないといけない職場では、情報や知識の共有ってすごく大切なんです。チームの信頼関係も。それなのに、簡単に粛清しちゃうって、人事部激おこ。

あとね、役職変えたりすると、制服や勲章の手配とか、各種権限の変更とか、そういう細々した事務作業が発生するんです。しかもあの場合、家族への連絡とか、遺体の処理とかも必要になってくるわけでしょ?こっちはさぁ、食料とか物資の調達とか、点検・修理のスケジューリングとか、もっと他にやることあるんだよ!余計な仕事増やすなよ!

というわけで、「恐怖」は人を操る際の強力な武器ではありますが、ああいった大きな組織では、まずうまくいきません。情報の停滞を招いたり、社員の健康への悪影響があったり、逃げ出す者がでたりして、ロクなことないのです。

情報をしっかりとコントロールしろ

ダークサイドはもう少し、情報の公開範囲などを考え、うまく組織をコントロールして欲しいです。

今作ではフィンが組織を裏切り、ライトサイドへ寝返ってしまいます。まぁ、あれだけの人数がいるのだから、そういうこともあるかもしれません。

そういえば今回、トルーパー達にはかなりの個性、個の意思が感じられましたね。

  • 組織を裏切ったフィン
  • フィンに「裏切り者!」と斬りかかったトルーパー
  • レイに命令されて「もっときつく締めあげてやろうか」というトルーパー
  • レイが逃げ出し、荒ぶるカイロ・レン、その近くを通りかかるも(めんどくせぇな、関わり合いになるのやめとこうぜ)と、その場を去るトルーパーズ などなど

パッと思い出せるだけで、これだけあります。「トルーパー達にも個性がある」というのが、新シリーズのテーマのひとつでもありそうです。

さて、話を戻しましょう。旧作に比べ、人間らしさがではじめたトルーパー達。そんな彼らに「裏切り者が出た」「レジスタンスと一緒に逃げた」「追手を差し向けたが、逃げられた」なんて情報を流したらどうなるでしょう。

裏切り者が一人で済むはずがありません。「じゃあ俺も!」といった動きが必ずでてきます。

こういった情報は、一定の解決をみるまで、幹部のみで共有し、組織全体には伏せるべきです。過剰な情報共有は、組織に混乱を招きます。ダークサイドは悪者らしく、もう少し情報統制の技術をみにつけて欲しいです。

情緒不安定なやつを幹部にするな

言うまでもなく、カイロ君のことです。マスクを脱いだ瞬間、誰もが「えっ……」となった、あのカイロ君。

個人的には、彼のキャラが好きですし、今後の成長に期待しています。ダース・ベイダーを目指すからには絶対に最期いいもんになるんだろうなとか、誰をかばって死ぬのかなとか。

でも、上司としては最悪です。

コントロールルームの機械をボッコボコにするとか、人質拘束するための部屋をメチャクチャにするとか。いくら高速移動が簡単にできるからって、ここは宇宙なの。いろいろ手配が必要なの!お前のそのライトセーバーは、モノに当たる為に支給されてるんじゃないんだよ!しかも弱いって、どういうこと!!

こういう人が一人でも組織にいると、周辺のモチベーションが著しく下がります。

あのトルーパーズの様に、部下ももちろんついてきません。というわけで、ダークサイドには別に強くなくてもいいから、人から信頼・尊敬される人物を幹部に据えるべきです。

まとめ

なんだか、途中からダークサイド管理部門の気持ちになり、アツくなってしまいました。

別に私、ダークサイド派ではないんですけど。でも、どうしても許せないのです。あれだけ豊富な人材と資金があるのに、毎回ボッコボコに負けて、多くを失うダークサイドが。巨大な兵器を作る前に、しっかりとした組織を作って欲しい。

物語終盤、絶体絶命の状況下で「他の人も逃げているから」と、我先にと逃げ出したダークサイド(ファースト・オーダー)と、仲間の成功をただ信じ、最後まで自分たちの仕事をし続けたライトサイド(レジスタンス)

この2つのシーンに、両者の組織力の差が現れていたと思います。「組織の強さ」はひとつの大きな兵器に匹敵する。このことにダークサイドが気づく日はまだまだ来そうにありません。

まぁ、気づいちゃったら物語終わっちゃうんで、無能なままでいてもらわないと困るんですけど。

てなわけで、管理部門から観た『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』ネタバレ感想でした。お疲れ様でした。