「スタジオ設立30周年記念 ピクサー展」に行ってきました!

こんにちは、sakimitamaです。今回は東京都現代美術館にて行われている「スタジオ設立30周年記念 ピクサー展」に行ってきたので、展示の様子や観た感想をご紹介します。

おでかけ基本情報

日時:2016年03月15日(火) 13:30-15:15
交通手段:東京メトロ半蔵門線 清澄白河から徒歩
誰と?:家族と
目的:ピクサー作品の原画などを観るため
混雑度:少し混んでいたが、ゆったりと観られた

ピクサー展基本情報

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スタジオ設立30周年記念 ピクサー展
会期:2016年03月05日(土)~05月29日(日)
開館時間:10:00〜18:00
※入場は閉館の30分前まで
会場:東京都現代美術館
入場料:当日券(一般)1500円

公式サイト
http://pxr30.jp/

混雑度について

春休みシーズンとはいえ、やはり平日。入口付近は少し混み合っていましたが、かなりゆったりと楽しむことができました。

本展覧会は映像作品が多く、映像の区切りに合わせて人が固まって動くので、そこを上手く利用すると、展示作品をじっくり楽しむことができそうです。

グッズについて

グッズ売り場は、展示エリア内にあります。チケットを購入しないと入れません。

ピクサー展独自のポスター・ノートなどに加え、市販されているキャラクターグッズ・絵本などが並んでいました。ポストカードや、A3ポスターを購入している人が多く、売り切れの絵柄もありました。

私は図録とポストカードを購入。

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図録 1800円

 

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ポストカードセット(10枚入り) 1620円

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ポストカード 162円

ポストカードは、ピクサー展のセットと、どうしても欲しかったヨロコビをバラで。 机の周りに飾ろうと思います。

全体的な流れ

ピクサー展では「ストーリー」「キャラクター」「世界観」の3つの要素を軸に、作品を紹介していました。

平面作品

ピクサーはCGでアニメーションを作る会社。けれど、鉛筆やパステルなどの伝統的な手法もまた作品作りの根幹を担っています。

コンセプトスケッチや、イメージボード、カラースクリプトに、キャラクター設定……。アナログ作品の多くが本物なので、絵の具の盛り上がりや、筆のかすれ具合を間近で観ることができました。

メインとなる平面作品は図録に収録されています。手元においておきたい……という方は、グッズ売り場でお買い求めください。

ただし、図録に収録されていない作品、収録の際に省略された作品もかなりあります。かーなーりあります。(大事なことなので二回言いました)気に入った作品は、ぜひ飽きるまで観ておいてください。

立体作品

立体作品は、ピクサー展でしか観ることができません。(図録には写真が掲載されています)

各作品2~3個ずつマケット(模型)が展示されています。CGアーティストが形を把握するためのものなので、カラーリングはされていません。

色がついていないからこそ、作品の細かな造形を楽しむことができ、作品からそのまま出てきたようなキャラクター達の表情の豊かさに驚かされました。

マケットの他に、動く立体アニメ「ゾートロープ」も展示されています。ゾートロープは何分でも見ていられる最高の造形なので、どれだけ時間がなくとも、これだけはぜひ楽しんでいってください。おもちゃ達のレントゲン写真がある部屋の奥に設置されています。

映像作品

ピクサーはアニメ制作会社なので、他の展覧会に比べ、映像の展示が多いです。短編アニメ、制作過程の解説、スタッフへのインタビューなどなど、全部きっちり見ようとすると、映像だけで1時間以上かかります。

ほとんどの短編アニメーションはショートフィルムコレクションに収録されていますので、見たかったけど、時間がなかった!何度も観たい!という方はこちらをご利用ください。

ただし、大型ワイドスクリーンに投影される、アートスケープは他では観ることができません。視界いっぱいに広がるピクサーの世界はとてもオススメなので、ぜひご覧になってください。3階に上がってすぐの部屋がアートスケープです。

感想:多種多様な表現方法

今回印象に残っているのは、アーティスト達の多種多様な表現方法。

展示作品にはデジタル・鉛筆・パステル・インク・コラージュ・水彩・ガッシュ・油彩……と、多くの画材が使われています。また、タッチも写実的だったり、抽象画のようだったり、キュビズムやモダンアート風だったり。

展示室には驚くほど様々な作品が並んでいました。物によっては、どうやってこれからあのシーン・キャラクターになったんだ?と思うくらい、最終形とはかけ離れたものもあったりして。

バラバラだけれど、どれもチグハグではない。自分の中の世界観を相手に伝え、共有するためには、どのような表現が一番適しているのか。伝達手段を「選ぶ」大切さを感じました。

それぞれのアーティストの中にある小さな世界を、時間をかけて一つにまとめあげるからこそ、あのような素晴らしい作品ができるのですね。ピクサーアニメの魅力の秘密が少しわかった気がします。

感想:色と光で表される感情たち

展示作品の中で一番心に残っているのは、堤大介さんのカラースクリプト。

カラースクリプトは、色彩、ライティング、空気感によって、ストーリー全体の喜怒哀楽を目に見えるようにする役割を担っています。
(図録より引用)

堤さんの作品を目にした時、まるで、誰かの頭のなかを覗いたような、心のなかに迷い込んでしまったような、そんな気持ちになりました。

感情を示すというだけあって、一コマを観ただけで、胸がキュンとしたり、怖くなったり、楽しい気分になったり。特に、トイ・ストーリー3のカラースクリプトは、あまりに美しく、衝撃的で、頭がおかしくなりそうでした。

私はときどき絵を描きます。いつか、あのカラースクリプトのように、空気や光、そして心を描けるようになりたいと思いました。

おまけ1:常設展も面白いよ!

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ピクサー展のチケットで、東京都現代美術館の常設展を観ることができます。

アンディ・ウォーホル、ロイ・リキテンスタイン、草間彌生など、私でも知っているレベルの有名作家の作品が、サラッと展示されています。びっくり。

私のオススメは3階展示室の最後の部屋にある、宮島達男《それは変化しつづける それはあらゆるものと関係を結ぶ それは永遠に続く》1998年。

圧倒される迫力と、見た目とは反する静けさは必見の価値あり。遠くから、そして近くから、体験していってください。

常設展はピクサー展終了と同じタイミングで終了し、長期休館となります。

おまけ2:ケーキが美味しかったよ!

清澄白河駅から東京都現代美術館の道すがら、ケーキ屋さんを見つけ、帰りに買って帰ったのですが、そこのチーズスフレがものすごく美味しかったです。ピクサー展帰りに、ぜひどうぞ。

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藤堂プランニングのチーズケーキ

以上、ピクサー展の感想、sakimitamaがお送りしました。お疲れさまでした!