ユリイカ 2014年8月臨時増刊号 総特集 シャーロック・ホームズ – コナン・ドイルから『SHERLOCK』へ を読んだ感想を簡単にまとめてみました。
より詳しく解説した完全版レビューが完成しました↓
徹底レビュー|ユリイカ 総特集 シャーロック・ホームズ
本の基本データ
出版社: 青土社 (2014/7/15)
言語: 日本語
ISBN-10: 4791702743
発売日: 2014/7/15
ページ数:264頁
価格:1620円
こんな人にオススメ
これから「シャーロック・ホームズ」を知りたいと思っている人
「シャーロック・ホームズ」に関する様々な批評をまとめて読みたい人
オススメできない人
『SHERLOCK』にだけ興味がある人(他の作品には一切興味が無い人)
活字を読むのが嫌いな人
「シャーロック・ホームズ」は好きだけど『SHERLOCK』は好きじゃない人
(『SHERLOCK』に関する批評がかなりの割合を占めています)
シャーロック・ホームズへの敬意と愛が詰まった一冊
パラパラっと捲った瞬間、「あぁ、これはいい本だ」そう感じました。
表紙をめくったら、もう、そこはシャーロック・ホームズの世界。(これはぜひ、自分の目で見て確認して下さい!!)
正直、まだ斜め読みしかしていない(なんて言ったって文芸誌!文字ばっかり!)のですが、様々なジャンルの方たちがシャーロック・ホームズへの思いの丈を熱く語っているのです。
ある人はイラストで、ある人は分析で、ある人は対談で、ある人は解説で……。
そのどれもが、面白い。
「あぁ……なるほど」「へー、そういう視点もありかー」「あー!わかる!それ!」気が付くと、自然に声がでてしまいます。
いろんな人のホームズ観を垣間見ることができる、ちょっと変な表現になってしまうのですが、「シャーロック・ホームズ好きの人達が集まる、オフ会」に来てる感じの本。
インタビューもガッツリ
きっと気になる人が多いと思うので、さらっと書いておきますと、『SHERLOCK』のベネディクト・カンバーバッチのインタビュー(あのマシンガントークが想像できる)は3頁+3頁で計6頁、マーティン・フリーマンのインタビュー(ジョンぽい語り口でやっぱりこっちも想像できる)は3頁弱、スティーブン・モファット&マーク・ゲイティスインタビュー(S2E3の撮影時に関する逸話が印象的)は5頁、合計14頁。結構しっかりした内容になっています。
忘れちゃいけない、和製人形劇『シャーロック・ホームズ』の脚本家三谷幸喜のインタビュー(人形劇の続きの放映がますます楽しみになる内容)も6頁、ちゃーんと載っています。
また、これらインタビューの他にも、『SHERLOCK』の元ネタ紹介やイラストエッセイもあるので、最近の〈NHKシャーロック・ホームズ祭り〉で好きになったけれど、実はシャーロック・ホームズはそんなに知らない……、っていうか『SHERLOCK』にしか興味が無い……そんなあなたでもちゃんと楽しめる内容です。
あ、でもぜひ、この本を機に、シャーロック・ホームズに興味を持ってくださいね。なっていったって、あの『SHERLOCK』を生みだすキッカケになった物語たちなのですから。
入門者から、シャーロキアンまで
この本を手元において、じっくりと眺めると、『SHERLOCK』に出てきた『LondonAtoZ』を思い出します。
初心者にとっては、美味しいとこどりのガイドブック。年季の入ったホームズファンには、意外な事実や、新しい発見を提供してくれる。
まさに『シャーロック・ホームズ AtoZ』
シャーロック・ホームズファンなら絶対に買うべき本であることは間違いない、おすすめの一冊です。
(細かいレビューは全文しっかり読んでから、改めてブログにまとめようと思います→完成しました)