2015年7月18日から公開されている、Pixar最新作『インサイド・ヘッド』を観てきたのでその感想を簡単にまとめました。
Contents
映画基本情報
『インサイド・ヘッド』(原題:Inside Out)
製作:ピクサー・アニメーション・スタジオ
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開:2015年7月18日
上映時間:94分
製作:アメリカ
鑑賞場所・条件
池袋HUMAXシネマズ シネマ3
日本語吹き替え・2D
こんな人にオススメ!
Pixar作品が好きな人
子どもがいる人
心や脳のしくみに興味がある人
日本独自の主題歌もいらないし、本編前のムービーもいらない。
『インサイド・ヘッド』はPixar作品で一二を争う名作です。が、本編開始前に流れるドリカムの主題歌&写真ムービーは蛇足以外の何ものでもありません。特設サイトやイベントで公開するならともかく、映画とセットで劇場で流すなんて、映画を何だと思っているのでしょうか。ドリカムにも、ムービーに登場する人たちにも罪はありませんが、このプロモーション方法については強く批判したいと思います。
心の成り立ち、しくみがテーマ
『インサイド・ヘッド』は私たちの感情を司る、いわゆる「心」と呼ばれる脳の働きやしくみをわかりやすく物語化した作品。制作にあたって、複数の科学者に話を聞いただけあり、まるで発達心理学の教材的な内容なので、子どもを持つ親御さんや、「心」に興味を持っている方にオススメの作品です。
こんな説明をすると、難しそうに感じてしまうかもしれませんが、そんなことはなく、とても丁寧に人の「心」を描いているので、小学生なら十分理解できる内容になっています。また、登場人物たちのコミカルな動きやセリフ、華やかな映像、ふんだんに散りばめられた小ネタなど、今までのPixar作品同様、未就学児も十分楽しめる作品です。
ザ・王道!
ストーリーはザ・王道!「あぁ、こうなるな」という予想通りに物語が進んでいきます。衝撃の展開!というのもあまりありません。伏線がとても丁寧に描かれているので、この先「わくわく」する!とか、「かなしく」なる……とわかります。頭のなかの感情たちにとって、とてもやさしい映画です。変に勘ぐったりせず、ぜひ物語の流れに身を委ねて楽しんでください。
大竹しのぶと佐藤二朗の名演!
作品全体を通して、非常に良い吹き替えでした。特に大竹しのぶさんと佐藤二朗さんの演技は、まさに名演。二人の声を聞くために、もう一度観たい!と思ったほどです。佐藤さんは声優初挑戦だったそうで、やっぱりプロの役者さんは違いますね。
『トイ・ストーリー3』に並ぶ名作
『インサイド・ヘッド』は『トイ・ストーリー3』に並ぶ名作だと私は思っています。アニメーションとしての完成度はもちろん、誰もが頭のなかに持っている「感情」や「心」をテーマに、その働きをわかりやすく伝え、感情を客観的に見つめるきっかけをつくり、自分を理解する手助けをしてくれる映画だからです。大げさかもしれませんが、この映画で救われる人は多くいるはず。子どもから大人まで、人生で一度は観て欲しい作品です。というわけで、『インサイド・ヘッド』とてもオススメです!