手を描く練習をしました。練習の成果や練習をしていて気づいたことをまとめました。
手を描く練習……とは言っても、私の場合、手の構造もシルエットもまだ頭のなかに入っていないので、トレスからはじめることにしました。その成果がコチラ。
こちら↑の画像は絵の資料としてご自由にお使い下さい。商用無料問わず、模写トレスOKです。ただし素材としての再配布・転載は禁止です。
家族の手を写真に撮らせてもらい、ひたすら写真をトレス。全部で86個あります。86個でこんだけ大変だったのに千手観音てマジどんだけ!って思ったら、よく目にする観音様は42本だそうです。そうだよね、うん。(唐招提寺のは造立時にはちゃんと千本あったそう、スゴイ)
一番うまく描けたと思うのはコレ
線の強弱って、大切なんですね。
Contents
気がついたこと
練習中に気がついたことをまとめました。どれも基本的なことですが、こうした知識がイメージの手助けをしてくれるハズ。
第一関節の指の腹は意外に長い
第一関節の指の腹はかなり長いラインを持っていました。
手の甲側に比べて、爪はないし、また、ふくらみもあるので、より長く見えます。「手の甲側より長めラインを持っている」と思いながら描くと良さそうです。
線の重なり大切!
これは手に限ったことではありませんね。ほんの少し線を重ねるだけで、立体感がでます。
手のような複雑な立体の場合、線画だけで立体感をだすのは難しいですが、大事な場所で少し線を重ねてあげると、絵がしまって見えます。
手のひらにはハリのあるシワがいっぱい
手のひらはとてもやわらかく、ぷにぷにしています。
それを折りたたむのですから、ぷくぷくしたシワになります。同じシワでも、布のシワとはちょっと違って、お肉の分、線が丸くなる印象です。
このぷにぷにぷくぷく感を意識して線を引くと、良さそうですね。
つけねのシワ大切!
手を握ったときの指と指の境目、指のつけねのシワはとても大切です。
ここにほんの少しカーブをつけてあげると、指が重なっている感、立体感が出てグッとそれっぽくなります。
カーブのむきは手の形によって違います。簡単な割に効果は絶大だと思うので、ぜひ入れてみてください。
爪からラインが変わる
指のラインは、関節の他に、爪からも変わります。
柔らかい指に硬い爪がのっているのですから、考えてみれば当然ですね。爪にも指と同じ様にカーブがありますが、指のようにポーズによってカーブが変わることはありません。
手のアップで爪を描くときは指に線を足して爪を描くのではなく、硬いものをイメージしながら、爪を独立して描くと良さそうです。
手は厚い
手は厚いです。骨とか筋肉とかいろいろ詰まっています。
親指のあたりなんて、指先の2〜3倍くらいあるんじゃないかってくらい厚いです。手を指先側や手首側からのアングルで描くときは、この厚さの意識が重要になってくると思います。
「関節=指の境目」ではない
指のつけね関節と、指の境目(指と指の分かれ目)は結構離れています。
指を閉じている時でも、まぁまぁ離れていますが、指をひらくと更に離れます。
まとめ:もっとよく見なければ
毎日毎日自分で動かして、その形を目にしてきた自分の手なのに、ほんとに知らないことばかりでした。
手は自分の身体の一部、思い立ったときにいつだってその形を観察できるものなのだから、これからは形や構造を意識しながら見ていくことにしよう!と思ったのでした。
以上、sakimitamaでした!お疲れ様でした!