世界中のアーティストが利用している、Adobe運営のポートフォリオサイトBehance。今回はBehanceへの作品投稿の方法を日本語で解説します。
Behanceとは
Adobeが運営しているポートフォリオサイト。Adobe製品ユーザーを中心に、アマチュアからトップアーティストまで世界中のクリエイターが利用しています。
有名作品のコンセプトアートがあったり、有名企業の広告の製作過程を見られたり。普段目にすることのできない、創作の裏側を見ることもできます。
空いた時間に目を通すことで、新しい刺激を得られるかも。
作品を通じて、海外の企業から仕事の依頼がきたりもしますし、最近では仕事の募集・応募ができる求人ページも増えました。
英語に抵抗がない人は、求人ページに直接応募するのもいいですね。
Step0 作品を作ろう!
まずは投稿するための、丹精込めて作品を作りましょう。既存の作品でももちろん可。
Behanceでは作品そのものを撮影した写真なども投稿できるので、つくる作品はデジタルデータで無くても大丈夫です。
パッケージ写真や動画・音楽もOKなので、成果物のジャンルにとらわれず積極的に利用しましょう!
Behanceには作品一つから投稿ができますが、複数作品をまとめた方が反応が得やすいです。連作などの場合は単一プロジェクトとしての投稿がオススメ。
投稿したい作品が一つの場合は、製作過程の画像・実際に印刷した様子などを追加して、情報を増やしてあげると喜ばれます。
Step1 Behanceにアップロードしよう!
できあがった作品をBehanceにアップロードします。説明文もタイトルもコンテンツも後から修正できるので、「英語だ!どうしよう!わからない!」なんて緊張しなくて大丈夫です。
Behanceメニューバー右上、「プロジェクトを作成」の青いボタンをクリック。
投稿画面が開きます。
投稿画面は
- 1.Content:作品ページ
- 2.Cover:タイトルやサムネイルの設定ページ
- 3.Setting:使用アプリ・著作権などの設定ページ
3つで構成されています。
1.Contentで画像を投稿する
左メニュー、一番上「ファイルのアップロード」をクリックして、応募作品をアップロードします。
ご覧の通り、いろいろできますので分かる人は自由に使いこなしてください。
作品の解説を入れる場合は、後から出てくるProject Descriptionよりも、こちらに直接テキスト挿入したほうが見やすいです。Project Descriptionは作品全体の説明、という感じ。
テキストを挿入すると↓こんな感じで表示されます。
アップロードした画像を消したい場合は左上の鉛筆アイコンをクリックして「Delete Image」を選択します。
無事アップロードできたら、緑色の「Continue」をクリックして、2.Coverに進みます。
2.Coverでタイトルとサムネイルを設定する
2.Coverでは作品のタイトルとサムネイルを設定します。
左のカード内「Project Title」にタイトルを入力、右の画面でサムネイルの表示範囲を設定します。
投稿画像以外の画像を使いたい場合は右下「+」ボタンを利用して、画像を追加してください。
タイトルの入力、サムネイルの設定が終わったら、右下の青いボタン「Crop&Continue」をクリック、3.Settingに進みます。
タイトルは英語でつけます。特に「将来、海外でも作品を発表したい」と思っているなら、英語タイトルは必須。
日本語だけでタイトルをつけると、ほとんど見てもらえません。
英語でタイトルをつけるのは「作品の説明・相手に何の絵を説明するため」ではなく、「同じ言語を用いて、見てもらう機会を増やすため」です。
母国語でない英語が拙いのは当たり前。本格的な仕事の依頼は向こうが日本語通訳つけてくれたり、ものすごく簡単な英語使ってくれたりするので、気にする必要はありません。
どうしても日本語タイトルをつけたいなら、英語と併記で。
3.Setting
3.SettingではCC範囲の設定や使用ツール、タグ付けなどを行います。
3.Settingは
- Basic Info
- Display
- Discoverability
の3つに分かれています。
Basic Info
Basic Infoでは作品のカテゴリや、ライセンスの範囲を設定します。
Creative Fields(必須項目)
投稿作品のカテゴリを選びます。
(ここは日本語なのかよ!)3つまで選べるので、コレかなーってカテゴリを選択して「Done」をクリックしてください。
Tools Used
使用したツールを入力します。
IllustratorとかPhotoshopとか入力すると、候補が表示されるので選択。もちろんPenやPaperもOK
メーカーの人は結構見てるので、使用ツールは積極的に入力しましょう。
Co-Owners
一緒に作った人がいたら、こちらに入力。
Copyright & License
権利の範囲を指定します。Behanceのライセンス設定はCC(クリエイティブ・コモンズ・ライセンス)に則っています。
ライセンスの内容は簡単にしか表現していないので、細かく知りたい人は各ライセンスのリンクを参照してください。
CC:Attribution
CC-BY 表示
https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja
クレジット表記をすれば、商用非商用問わず、どの様に使ってもイイヨ!改変も再配布もOK!
CC:Attribution Share Alike
CC-BY-SA 表示-継承
https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0/deed.ja
上とほとんど同じだけど、このライセンスを使って作った作品は、同じライセンス(CC-BY-SA)で頒布しなきゃいけないよ。
CC:Attribution Non-Derivative
CC-BY-ND 表示-改変禁止
https://creativecommons.org/licenses/by-nd/4.0/deed.ja
クレジット表記をすれば、商用非商用問わず使えるよ、でも加工・改変はできないよ。
CC:Attribution-NonCommercial
CC-BY-NC 表示-非営利
https://creativecommons.org/licenses/by-nc/4.0/deed.ja
クレジット表記をすれば、非商用でのみ、どの様に使ってもイイヨ!改変も再配布もOK!でも、営利目的では利用できないよ!
CC:Attribution-NonCommercial-ShareAlike
CC-BY-NC-SA 表示-非営利-継承
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja
クレジット表記をすれば、非商用でのみ、どの様に使ってもイイヨ!改変も再配布もOK!でも、営利目的では利用できないよ!そしてさらに、利用して作った作品は同じライセンスでのみ頒布できるよ!
CC:Attribution-NonCommercial-NoDerivs
CC BY-NC-ND 表示-非営利-改変禁止
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
クレジット表記をして、非営利&改変しなければ自由に利用できるよ!
Behanceのデフォルトの権利はこちら。わりかし緩めのライセンスなので自分以外の権利が絡んでくる場合は、注意したほうが良いです。
No License
CCライセンスを付与しないよ!どのような形であれ、利用するには権利者の許可が必要だよ!Copyright表記をする場合はコチラ。
Content
お子様には見せられない大人の要素がある場合はチェックを。
Display
Displayでは公開範囲とコメント欄の有無を設定。
Networks
投稿するネットワークを選択できます。話すと長くなるので、よくわからない人はそのままでOKです。
Comments
コメント欄を表示したくない場合はチェックを入れます。ネガティブなコメントはまずつかないので、基本オープンで良いです。
Discoverability
タグとか説明とかの設定ページ。
Project Description
作品の説明をします。個々の画像についてはコンテンツ内のテキストで、全体的な説明はコチラで行うと良いでしょう。
例なので適当ですが、みなさんはちゃんと書いておきましょう。
Keywords (add up to 10)
タグ付けをします。
・どんな内容の作品なのか
・どんな色・モノが描かれている作品なのか
・どんなソフト・ハードを使ったのか
正しいタグをつけると、多くの人の目にとまります。積極的に使っていきましょう。
Project Description、Keywordはそれぞれこんな感じでプロジェクトページに表示されます。
Companies, Brands, and Schools
依頼主なんかがいたらコチラに……ってことだと思います。
Teams
所属チームなんかがあったらコチラに……。これも自信ない。
Credits
関わった人たちを書く時はコチラ……だと思います。たぶん。
最後の3つはあまり自信がないです。わかる人おしえてください。
ついに投稿!
細かなセッティングを終えたら、右下の緑ボタン「Publish」をクリック!投稿が完了です。
プロジェクト内容は後から変更が可能です。間違った部分があっても最初から投稿し直す必要はありませんので、気軽に投稿しちゃいましょう。
Behanceでアナタの世界が広がりますように!お仕事いっぱい来ますように!Behanceへの作品投稿の方法、sakimitamaがお送りしました。お疲れさまでした〜。