先日、ツイッターで「#自分の人生においてトップ10に入るゲームをあげてけ」というハッシュタグが回ってきて、あれやこれやと思いだしているうちに、なんだか懐かしい気持ちになったので、今回は私を育ててくれた名作たちを好き勝手に紹介していきたいと思う。
ちなみに、私のトップ10はこちら
moon
クロノ・トリガー
きんぎょ注意報!とびだせ!ゲーム学園
風ノ旅ビト
星のカービィ スーパーデラックス
かまいたちの夜
ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ
リトルビッグプラネット
大神
風のクロノア#自分の人生においてトップ10に入るゲームをあげてけ— sakimitama (@sakimitama) June 5, 2015
Contents
01『moon』
ものごころついた時から、コントローラーを握っているけれど、いまだにこれを越える作品には出会えていない、私の中のオールタイム・ベスト。
基本情報
『moon』
ジャンル:Remix RPG adventure
対応機種:プレイステーション(PS)
開発元:ラブデリック
発売元:アスキー
人数:1人用
発売日:1997年10月16日
キャッチコピー:『もう、勇者しない。』
ラブの物語
世界にはたくさんのラブが存在する。親から子へ、子から親へ、恋人へ、片思いのあの人へ、主人様へ、神へ、相棒へ、自分の創りだす作品へ、道端に咲いている花へ、自分へ、そして自分の住む世界へ。
『moon』はそんな世界に散らばっているラブを集めて世界を救うRPG。
勇者に倒されたモンスター達を救ったり、「おつかい」ではなく困っている人たちをただ救ったり。「moonの世界を救う」ということはどういうことなのか、エンディングの意味に気がついた時、私はひとつ大人になった。ゲームや物語の概念を変えてくれた作品。
全部好き。
ゲーム中自由に聞くことができる個性的な音楽(MDシステム)と、キャラクター達が話す不思議な言葉と、クレイアニメのような柔らかいビジュアル、そして切ないエンディング。全部全部全部好き。どれだけプレミアがつこうとも、絶対に手放したくない、大切な一枚。
02『クロノ・トリガー』
坂口博信と堀井雄二と鳥山明がタッグを組んだ大作RPG。ヤバイ。今聞いてもヤバイ。言わずと知れた超名作。
基本情報
『クロノ・トリガー』
ジャンル:ロールプレイングゲーム
対応機種:スーパーファミコン(SFC)
発売元:スクウェア
人数:1人用
発売日:1995年3月11日
クロノマールルッカ以外は認めない。
ひょんなこと(便利)から、時間を移動してしまった主人公たち。行く先々で様々な困難を乗り越えるうちに、星に迫った危機を知ることとなる。未来を、過去を、そしてみんなが生きるこの星を守るため、力を合わせて災いに立ち向かう、正統派RPG。
こんな幼い少年少女達に、星は一体何をさせるんだ、と大人になった今なら思う。賢者もっと仕事しろ。
時代も種族も過去も異なる仲間たちと一緒に、星を守るため時代を駆け抜ける、あの時間は本当に楽しかった。つよくてニューゲームのおかげで周回も苦にならなかったし、音楽も素晴らしかった。共に歩んだ仲間たちの幸せな姿を見たくて、いろいろがんばった。
ロボが森をつくるエピソードは涙なしでは語れないし、このゲームのせいでいまだに「ララ」という名前が苦手。あと、小さい方から倒していく癖がついた。一番好きな時代は古代。一番好きなBGMは遠い約束。
このキラキラなんだろう……?からの、Σ(°Д°)からの「3・2・1・リセット!」で本当にリセットされたと泣きそうになったのもいい思い出。
03『きんぎょ注意報!とびだせ!ゲーム学園』
ナンバーつけてるけど、ここからは順不同。
対戦ばっかりだけど、敵キャラの強さが絶妙でぼっちでも十分楽しめた(ワタシ的に)伝説のパーティーゲーム。
基本情報
『きんぎょ注意報!とびだせ!ゲーム学園』
ジャンル:パーティーゲーム?
対応機種:スーパーファミコン(SFC)
開発元:JALECO
人数:1〜3人用?
発売日:1994年3月18日
PTAに薦めたい名作
数学・国語・英語など、実際の教科をテーマにミニゲームが作成されているので、プレイを楽しんでいる内に、世界の地理や、栄養素、英単語や文学の知識が自然と身につく、お勉強系のパーティーゲーム。
「足すと10になるセット」「大文字小文字のセット」で消えるパズルは小学生にはちょうどよかった。選んだ料理の栄養素を元にして敵と戦うカロリーバトラーなんかはとても良く考えられていて大好きだった。またやりたい。
04『風ノ旅ビト』
わりと新しめの作品。久しぶりに「ゲーム」のワクワクやドキドキを思い出させてくれた名作。あぁ、私の好きなゲームって、こういうものだった。
基本情報
『風ノ旅ビト』
ジャンル :アドベンチャーゲーム
対応機種:PlayStation 3(PS3)
開発元:thatgamecompany
発売元:ソニー・コンピュータエンタテインメント
人数:1人用
発売日:2012年3月15日
(画像はオリジナルサウンドトラックのもの)
まずは前情報なしにひとりでプレイ
たいていのゲームはそうだけれど、このゲームは特に「どんなゲームか?」なんて事は調べずに、まっさらな状態でプレイしてみて欲しいゲーム。
あの感動はぜひ、自分自身で見つけて欲しい。
世界はただ美しい
もし、あなたが癒やされたいと思うのなら、『風ノ旅ビト』を起動して、ストーリークリアなんてこと考えずに、ただ、思うがまま気の向くままコントローラーをさわるだけでいい。
美しい情景と、心に響く音楽が、あなたを優しく包んでくれるはず。
プレイしていると、自然と心が穏やかになる、癒し系ゲーム。美しすぎて泣ける。「癒やし」の他にも、もっといろいろ魅力があるんだけれど、ネタバレになってしまうから言えない。とにかく一人静かな環境でプレイしてみて欲しい。ほんとうに素敵なゲームだから。
PS4リマスター版がそろそろ出るらしくて楽しみ。ポワポワ
05『星のカービィ スーパーデラックス』
小学生の頃、友達の家でチョー遊んだ。友達にソフトを借りて自宅でもチョー遊んだ。あの頃の思い出はプライスレス。
基本情報
『星のカービィ スーパーデラックス』
ジャンル :アクション
対応機種:スーパーファミコン(SFC)
開発元:HAL研究所
発売元:任天堂
人数:1-2人用
発売日:1996年3月21日
遊んだ。超遊んだ。
7種類のアクションゲームモードと2種類のサブゲームで構成されたオムニバス形式。初心者でも上級者でも、一人でも二人でも、タイムアタック好きも、まったり好きも、みんなが満足できる万人向けカービィ。
もう「たくさん遊んだ、チョー楽しかった」しか言うことがない。みんなで格闘王への道と洞窟大作戦をよくやった。当時、我々は小学生だったので、口移しの度に盛り上がった。
家でひとりプレイする際は、1Pをストーンに2Pをコピー(たっくん)という、へたれぼっちスタイルで最後まで乗り切った。
06『かまいたちの夜』
お年玉を握りしめ、上野の多慶屋で数ある新作ソフトの中から、これを選んだ。我ながら渋い選択だと思うが、大正解。当時の私、グッジョブ!
基本情報
『かまいたちの夜』
ジャンル:サウンドノベル
対応機種:スーパーファミコン(SFC)
開発元:チュンソフト アクアマリン
発売元:チュンソフト
人数:1人用
発売日:1994年11月25日
こんや、12じ、だれかがしぬ
背景の上に文章が表示され、時折現れる選択肢を選んでいくことで様々な物語が展開するサウンドノベル作品。我孫子武丸がシナリオを書いた本格ミステリ。後にシリーズ物として2とか3とかがでたけれど、いまだに初代を越えられていない(と、私は思う)。
このゲームがきっかけでミステリや謎解きが好きになった。最初に出会う作品て大切。ミステリと出会わなければ、あの大学にも行ってなかっただろうし、今の主人とも出会っていなかった。私の人生を大きく変えた作品。ありがとう我孫子先生。
初プレイ時はシルエットから犯人を割り出したヘタレ探偵。小学校低学年だったし、仕方ないよね。
移植が簡単で、さまざまな環境で遊べるのもサウンドノベルのいいところ。メインストーリーはもちろん、クリア後に用意されているサブストーリーも秀逸なものばかり。スマホ版もある(シナリオごとの販売だけど)し、今でも十分楽しめる内容なので、ぜひプレイしてみて欲しい。
07『ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ』
囚われてしまった博士のかわりに、動き出したばかりの機械の少年を育てる育成シミュレーションゲーム。
基本情報
『ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ』
ジャンル:コミュニケーションアドベンチャー
対応機種:スーパーファミコン(SFC)
開発元:アルマニック(ゲームプラン21)
発売元:エニックス
人数:1人用
発売日:1994年12月9日
※画像はガイドブックのもの
いつの間にか自分が育てられている
「宮崎駿の作品の世界観をベースにしたオリジナルのゲーム」として企画されたらしい。なるほど、言われてみればそんな感じもする。人をワクワクさせるような世界観と、日高のり子の声が最高にマッチしていた。
褒めたり、叱ったり、ピコピコハンマーでひっぱたいて食べちゃいけないものを吐き出させたり、プリンをあげたり、ボールで遊んだり。プレイ当時の私は小学生だったが、ピーノが可愛くて可愛くて仕方なかった。思えば弟のような存在だったのかもしれない。
いつもはつきっきりでないとダメなくせに、大事な場面ではピーノ任せで見守ることしかできない、あのソワソワ感もよかった。ピーノを育てているうちに、自分自身も少し大人になったと思う。
「彼らは元気にしてるかな」いまでも、そんな事を思ってしまう、私にとって大切なゲーム。
08『リトルビッグプラネット』
比喩でなく、一生遊べる。カワイイモノ好き、ものづくりが好きな人は絶対に楽しい、夢の様なアクションゲーム。
基本情報
『リトルビッグプラネット』
ジャンル:アクション
対応機種:PlayStation 3(PS3)
開発元:メディアモレキュール
発売元:ソニー・コンピュータエンタテインメント
人数:1-4人用
発売日:2008年10月27日
300万のステージ
このソフトの何がスゴイって、自分で自由自在にステージをクリエイトすることができるってこと。しかも作ったステージはオンライン上で共有できる。もちろん、ステージの完成度にはピンキリあるけれど、ちゃんと遊べるステージは数百はくだらない。
ちなみに、ストーリー上のステージもすべて同じ条件でクリエイトされているので、この動きはどんな機能を使って再現しているんだろうとか考えながらプレイするのもまた良し。
自分の見た目(コスチューム)のカスタマイズ機能も半端なく、お気に入りの衣装で冒険できるところもいい。セーラー服とフライパンの組み合わせが好きだった。
2や3でも初代のクリエイトステージを遊ぶことができるし、シリーズを重ねるごとにできることが増えているので、いまさら初代を買う必要はないと思うが、「なんだこの楽しいおもちゃ箱は!!!」という感動をくれたので、初代を紹介した。
誰かとやるのが楽しいアクション
みんなでワイワイしながら、進んでいくのが楽しい。ステージによっては「死にゲー」だったりするが、リスポンの早さと、コミカルで明るい雰囲気のせいか、あまり気まずくならない、むしろみんなで大笑いしてしまう、珍しいタイプのアクション。
国籍が違っても、年代が違っても、みんなおんなじリビッツ。パンパンはじけて、ゲラゲラ笑える。そんなところが大好き。
09『大神』
神話の世界を舞台にした、日本画風の3DCGが特徴のRPG。カプコンなのに誰でもクリアできる超親切難易度。私の中では『moon』と同じカテゴリに入る。
基本情報
『大神』
ジャンル:ネイチャーアドベンチャー
対応機種:PlayStation 2(PS2)
開発元:クローバースタジオ
発売元:カプコン
人数:1-4人用
発売日:2006年4月20日
※私がプレイしたのは2012年11月1日発売の絶景版(PS3)
ラスボスは涙で前が見えない
夫婦でやって、夫婦でわんわん泣いた感動作。もともと、評判がいいのは知っていたが、想像以上。ストーリーも音楽もビジュアルも操作性もすべて素晴らしく、プレイしてよかったと心の底から思える1本。さすがカプコン、中途半端な作品は出さない。
昨今の妖怪ブームに便乗してもう1回くらい流行って、全日本を涙させて欲しい。私と仲がいい人は絶対好きになる、そんなゲーム。
一匹のオオカミになって、さっそうと大地を駆けまわる喜びをぜひ、あなたにも。
10『風のクロノア door to phantomile』
幼なじみのヒューポーと共に、キュートな世界を駆け回る痛快爽快なアクションゲーム。
基本情報
『風のクロノア door to phantomile』
ジャンル:アクション
対応機種:PlayStation(PS)
開発元:ナムコ
人数:1人用
発売日:1997年12月11日
「練習すればできる」を教えてくれた作品
アクションゲームなのに(というと、語弊があるけれど)ストーリーが素晴らしく、「繰り返せばクリアできる」という難易度設定が絶妙で、アクションの苦手な私でも最後までクリアできた。アクションゲームの面白さを再認識させてくれた名作。
アクションが好きになったのは、このゲームのおかげ。ナイツと最後まで悩んだけれど、その後のゲーム人生に影響が強かった方を選んだ。
11『NiGHTS into Dreams…』
Twitterじゃないし、一つぐらい増やしても問題なかろう。というわけで、クロノアと最後まで悩んだナイツを紹介。
基本情報
『NiGHTS into Dreams…』
ジャンル:アクション
対応機種:セガサターン(SS)
開発元:ソニックチーム
発売元:セガ 人数:1人用
発売日:1996年7月5日
翼がなくても空は飛べる
基本ソニー派の私ではあるが、この時ばかりはセガサターンが羨ましかった。(実際には横スクロールでありながら)空を縦横無尽に飛び回っているような爽快感、内蔵時計と連動したヴィジュアルの変更(christmas NiGHTS)、ナイトピアンという名のライフゲーム、プレイ中にリアルタイムで変化する音楽などなど、「時代の先を行く」セガのいいところがぎゅーっと詰まった伝説のゲーム。
ゲームのエンディングに歌が入っているのはあんまり好きじゃないけれど、この作品だけは何度聞いても良い。そして泣ける。クロノアと同じく、アクションとストーリーをどちらも重視した名作。
ソニックチームなので、そこそこの難易度ではあるが、触っているだけで楽しいので、小学生の私でも楽しめた。
昔のセガの事を思い出すと必ず「セガは時代の先を行き過ぎたんだ……」「チェキッ娘なんてやらなければ……」と、切なくなるのが難点。アラブの富豪がセガに投資してくれ……ないか……。ううっ。
まとめ
RPGが好きなので、トップ10のゲームはRPGばかりになるのかな?と思っていたけれど、実際選んでみると半数近くがアクション系だった。自分が思っている以上に、アクションが好きらしい。下手なのに。
もちろん、今回あげたソフトの他にも大好きなゲームはたくさんある。でも今回は「自分の人生においてトップ10」ということで「自分の価値観や人生を豊かにしてくれた」作品を選んだ。
これを読んでいるあなたは、どんな作品を選んだのだろうか。
まだ選んでいないのなら、ぜひ選んでみて欲しい。きっと、忘れてしまっている大切なモノを思い出せるはずだから。