今回は愛用の万年筆の中から、世界中に愛されているカジュアルポップな万年筆、ラミーサファリを紹介します。
この記事を書いているsakimitamaはどんな人?
文房具好き。書いたり、描いたりするのが好き。万年筆は5000円以下のものを何本か。文字は太めが好きなのでラミーサファリMを、お絵かきでは細い線が好きなのでペン習字ペンをよく使っている。いつかエラボーSEFが欲しいと思っている。
ラミーサファリって?
ドイツのメーカー「LAMY」が作った若者向けの万年筆。子どもたちの「初めての万年筆」として長く愛してもらえるよう、タフ&使いやすくデザインされているのが特徴です。日本で言う「カクノ」みたいなものですね。
ラミーサファリ基本データ
長さ:14cm
本体だけ 13cm
キャップを後ろにつけた時 16.5cm
太さ:本体 1.2cmぐらい フタ 1.7cmぐらい
重さ:17~20g
フタ 9g
本体(コンバーターなし) 8g
本体(コンバーター+インク) 11g
本体素材:ABS樹脂
ペン先素材:スチール
サイズ:EF・F・M・B
長さは一般的な筆記具と同じ14cm。太さはちょっと太めです。
本体よりもキャップの方が重いので、筆記時にキャップを後ろにつけると重心が後方に。人によっては書きにくく感じるかもしれません。ちなみに私は重心が前方にある方が好きなので、キャップを外したまま筆記しています。
本体素材はABS樹脂。子供用ブロックなどに使われている素材なので落としても簡単には割れませんし、踏んだら痛いです。
ペン先はスチール、金のような柔軟性はなく線の強弱はつけづらいです。逆に言えば、筆圧に影響されにくいので一定の太さの線を簡単に引くことができ、日常の利用に適しています。
自然に正しいペンの持ち方を学べるようにペンを持つ部分は特殊な形をしています。
ラミーサファリのイマイチ&注意するトコロ
コンバーターが赤い
ラミーサファリ最大のイマイチポイント、それは専用コンバーターはノブの部分が赤いこと。
色軸を使っている分には関係のない話ですが、透明軸スキーの私にとってこれはとても大きなポイントなのです。
何色を入れても、まず赤い部分に目が行ってしまう……。ううう。
噂では黒いノブのコンバーターLZ26ならサファリと互換性があるらしいので、赤軸が気になる方は試してみると良いかもしれません。
万年筆というより「ラミーサファリ」の書き味
ラミーは万年筆でありながら、万年筆っぽくない独特の書き味です。書いている感触は鉛筆、滑らかさは水性ボールペン、文字の見た目はサインペン、インクの濃淡は万年筆、ジャンル:ラミーサファリという感じ。
文字を書いているとワクワクしてくるので、私は大好きですが好み分かれるところです。
サイズ表記より気持ち太め
5mm方眼に文字を書いたトコロ。インクは色彩雫の月夜
アルファベットが中心の海外では、万年筆の太さやや太め。というか、国産がやや細めなので、ラミーサファリのF(細字)=国内万年筆のM(中字)くらいだと思ってください。
私は普段Mを使用していますが、手帳に使うのはちょっとしんどいです。手紙やペン字の練習など、少し大きめの文字にちょうどいい太さです。
インクが降りてくるのに時間がかかります
万年筆は毛細管現象を利用してインクをペン先まで運ぶので、はじめてカートリッジインクをセットした際、ペン先までインクが降りてくるのを待たなければなりません。この待たなければならい時間が、他の万年筆より少し長いです。
早く書きたい!という気持ちを抑えて、のんびり待ちましょう。インクが出ないからといって無理に線を引くと使う前からペン先をダメにしてしまいます。これから先、長く使っていけるよう、初めて利用する時は、じっくり気長に待ってあげてください。カートリッジ装着後、15分~30分放っておけば十分です。
ちなみにコンバーターを使用し、ペン先からインクを入れた場合はすぐに書きはじめることができます。
ラミーサファリの好きなトコロ
見た目がカワイイ
私がラミーを使い続ける最大の理由はそのポップなデザインにあります。本の表紙に使われたり、雑誌の小物に登場することもしばしば。
頭のクロス、銀色の大きなクリップとロゴ、インク残量が見える覗き穴、豊富なカラーバリエーション。繊細で上品なイメージの強い万年筆と一線を画した大胆なデザイン。見てるだけでちょっと楽しくなっちゃうんですよね。
で、その軽やかな気持ちのままで、日記や手紙を書きはじめることができる。気分を上向きに引っ張ってくれる大切な一本です。
私はインクの色を楽しみたいので、スケルトンを使っています。
2017.02.04追記
最近ホワイトEFを購入しました。白い色もカワイイ。ノートや手帳に文字を書く時に使っています。
ペン先が硬いので筆圧が強くても平気
ラミーのペン先はスチール製、とても固いのでボールペンや鉛筆と同じ感覚で線を引くことができます。かなり筆圧をかければ線に強弱をつけることが可能ですが、ペン先も手首もすぐにダメになるのでオススメしません。
気楽に使える
ラミーサファリの定価は4000円。Amazonなどのネットショップだと2000円~2500円で購入することができます。万年筆としてはとっても安価。これくらいの値段なら、他社製インクや顔料インクなど、好きなインクを気兼ねなく使うことができますね。
まとめ
「初めての万年筆」といえば、パイロットのカクノ。でもカクノは少し見た目が可愛すぎるイメージ。中学生や高校生、大人を少し意識した世代にはポップでかっこいいこちらのラミーサファリがオススメです。名入れサービスも無料でやってくれるお店が多いので、プレゼントにもぴったり。
国は違えど「初めての万年筆」というコンセプトで開発された万年筆。小さな一本ですが、その中には長く使ってもらえる工夫がたくさん。若者へのプレゼントはもちろん、万年筆が気になっている方にもオススメの一品です。ぜひ手にとってみてくださいね。てなわけで、ドイツ産「初めての万年筆」ラミーサファリの紹介レビュー、sakimitamaがお伝えしました。おつかれさまでした。