モンハンとゼルダの絵を描いた。イラストメイキング・感想・反省

500枚チャレンジの節目の一枚、400枚目にモンハンとゼルダのファンアートを描いた。その制作過程を記事に残す。

描いた絵

下書き(デジタル):iPad Pro 12.9インチ + Procreate
下書き(アナログ):オレンズ02
主線:シグノ0.38
用紙サイズ:コピー用紙 B5
かかった時間:構想から完成まで5日くらい

描くキッカケ

500枚チャレンジが400枚まで行ったので、節目の1枚として描いた。

題材は「最近プレイしている好きなゲーム」にした。

イメージラフ・資料あつめ


イメージラフ

まずは絵の完成形をイメージした。「躍動感」「迫力」「流れ」「シルエット」「遠近感」を表現したいと思った。あと、MHの公式アートのような雰囲気が出せたらなと思った。


描くキャラクターはハンター・リンク・モンスターの3つ。今考えれば、ゼルダ側の敵も入れたほうが面白かった。失敗。

「モンハン」を強調したかったので、ハンターの武器は大剣にし、モンスターはリオレウスを選択。リンクの服装も代表的なものに近づけた。

資料を集めるため、ゲームを遊んだ。

人の資料は比較的簡単に集まったが、レウスの資料は困難を極めた。というか、資料は集まらなかった。でも、レウスの素材が集まったのでレウス装備が一式整った。やったね!

下書き&線画

下書きはiPad Pro 12.9インチ + Procreateを使って描いた。

作業動画

作業動画を見て貰えればわかると思うが、もうメチャクチャに迷走している。デジタルの強みはいろいろ気軽に試せること。でも、同時にデメリットでもあった。あーでもない、こーでもないと悩みすぎた。

 

大きな原因はレウス(ドラゴン)の構造を理解していなかったから。次から「描いたことのないモノ」を描く時は、簡単な図形で構造を理解してから本番に挑もうと思った。

描いている途中、シルエットや力の流れは何度も確認した。

最終的にはディティールに引っ張られて、それらの表現が弱くなってしまった。次はもう少し簡単な題材で、力・動き・シルエットなど「絵を見たときにパッと頭に入ってくるモノ」を重視して描きたい。

というわけで、下書きの完成。


線画(アナログ)&完成

ここからはアナログ作業。ここまでデジタルだったのだから、もうデジタルで完成させてコピー用紙に印刷すればいいじゃんと悪魔が囁いたが、誘惑に負けずにアナログに移行した。

自作のトレス台を使って、コピー用紙に絵柄を写す。

 

そこからさらにペン入れ。

 

細かな線を描き込んで陰影をつけていく。

 

さらに書きこむ。

 

線にメリハリをつけて、外側を黒く塗る。

 

最後に、鉛筆でリオレウスと手前の二人を塗り分け、絵にドラマ性を保たせて完成。

反省・感想

描き終わってみれば「いい絵が描けたなぁ」と、嬉しい気持ちや達成感があるけれど、描いている間はとにかく辛かった。

思い通りに引けない線。線を引く度に突きつけられる現実。もっと上手くなりたい、カッコいい絵が描きたい!久しぶりに悔し涙を流した。

後戻りできない状態での挑戦は人を成長させてくれる。アナログにはアナログの良さがあった。

ギリギリ描ける難易度だったので、題材選びは正解だった。大変だったけど、描いて良かったなーと思う1枚。

学びたいこと、次への反省メモ

  • 一枚絵を描くときに、描くモノの構造をあらかじめ理解して描きはじめる。
  • 線画表現のレパートリーを増やす。

最近読んでいる本

飽きっぽい私が最後までやりきれた本。くるみ製本なので開きやすいし、コンパクトで軽くて持ち運びに便利。内容も最高。人体を勉強したいなら、手元に一冊置いておいて間違いない。

構図やライティングで、画がババーンとかっこよくなる。映像を意識した絵を描きたいなら必読の一冊。