これはAdobe Illustrator Advent Calendar 201813日目の記事。
今日はAdobe Illustrator(以下Ai)と私の、ちいさなお話をしようと思う。
それは3年前、2015年12月のできごと。
当時の私はAiのチュートリアルブログを運営していた。いろんな機能をパズルみたいに組み合わせるのは面白かった。
キラキラのモールとか、ろうそくの炎とか、イルミネーションとか、クリスマス向けのチュートリアルなんかも作ったりしていた。
(よかったらそっちのブログにも遊びに来てね「チュートリアルマニアックス」)
PVもそこそこあったし、「おもしろね〜」なんて言ってもらえたりしていたから、誰かに届いているというのはわかったけれど、いまいち実感を持てずにいた。でも楽しいから続けていた。
そんなある日。
忘れっぽい私は、カレンダーが11月のままなのに気がついた。毎年購入している、大好きなポケモンのカレンダー。12月はどんなポケモンが描かれているのかな、ワクワクしながらページをめくった。
12月に描かれていたのは、当時のアニメに登場していたピカチュウ、デデンネ、ニャース、マーイーカ、御三家(ケロマツ・フォッコ・ハリマロン)+サンタをモチーフにしたデリバードと、ファン的にはスター大集合的なメンバーだった。
けれど、私の視線はその豪華メンバーではなく、中央のクリスマスツリーに釘付けになった。目が離せなかった。
このツリーを、ツリーに描かれたモールを見た瞬間「あ、私のチュートリアルのやつだ」そう思った。
厳密に言うと、あのチュートリアルは他アプリ向けに広まっていたノウハウをAi向けにアレンジしただけだから、私のチュートリアルというよりは、私が「紹介した」チュートリアルなんだけれど、まぁ、そんなことはどうでもよかった。
「このカレンダーを作った人は、私の記事を参考にしてくれたんだ!」
飛び上がって喜んだ。ちょっと叫んだ。
(え?他の人の記事を参考にしたのかもしれないって?チュートリアルを作ってみればわかるけれど、自分の紹介した方法を参考にしたかどうかは、記事を書いた人にはわかるものなのだ)
「このカレンダーを作った人は、私の記事を参考にしてくれたんだ!」
(大切なことなので2度言いました)
記事を書かなかったら、きっと別な表現になっていただけだろう。でも、あの記事を書いたから、このツリーになった。カレンダーを作った人は、私の方法を選んでくれた。その事実がとても嬉しかった。
私の記事を参考にした成果物をみるのは、それが初めてだった。
大好きなポケモンの、しかも毎年買っているカレンダーに使われているのも嬉しかった。たくさんの人の手に渡っているのも嬉しかった。
ブログをはじめて良かったって、心の底から思った。
そのページは、今でも大切にとってある。私の大切な宝物。
世界で私だけが受け取ることのできた、Aiからのクリスマスプレゼント。
この季節になると思い出す。Adobe Illustratorと私のちいさなお話。
おしまい。