ドラゴンクエスト30周年を記念して発売されたイラスト集『鳥山明 ドラゴンクエストイラストレーションズ』を購入。2回ほど読んだので、その感想を記事にしました。
基本情報
鳥山明 ドラゴンクエストイラストレーションズ
コミック:239ページ
出版社:集英社
ISBN-13:978-4087925081
発売日:2016/5/27
※このレビューは初版第一刷を元に作成されています。
こんな人におすすめ
- ドラゴンクエストが好きな人(特に1~5)
- 鳥山明が好きな人
- 設定画を見るのが好きな人
一番好きなイラスト
『ドラゴンクエストビルダーズ』 パッケージ画
ドラゴンクエストビルダーズ公式サイト右側にあるイラストです。
http://www.dragonquest.jp/builders/
おおきづちカワイイ。りゅうおうカワイイ。鳥山氏のパッケージ画は作りこまれた世界観がいいですよね。
収録点数は多い?
収録点数はおよそ630
※ざっと数えただけなので正確ではありません。モノによってはセット扱いにし、1点として数えていますので、実際はもう少し多いです。
内訳
- パッケージ画:44
- 人・設備デザイン画:270
- モンスターデザイン画:300(未使用モンスター20)
- その他大型画(Vジャンプの表紙など):14
小さい絵が多いので数字より少なく感じますが、ひとつひとつ見ていくと見応えがあります。モンスター画は1−5に集中していて、後半のシリーズ(スピンオフ含む)になるにつれ少なくなっていきます。
ボスや重要人物の設定画の中には、ネタバレを防ぐため紙面に公開されることなく月日が経ち、この本で初公開となったものも。背景なしの単体イラストが多いので、画集というよりは設定資料集に近いかも。
本の作りが豪華
ケースにはホログラム加工、表紙はハードカバー、本文用紙にも厚くて立派な紙が使われていて、本そのものがえらい豪華です。さすが30周年。紙が厚すぎて読みにくかったりもしましたが、コレクショングッズなので仕方ないですね。
美麗な印刷
高精細5色印刷を謳っているだけあって印刷は美しく、手描きイラストは塗りムラや紙の質感までしっかり再現されてます。パッケージ画はネットで検索すればいくらでも出てきますが、鮮やかな印刷でじっくり楽しめるのは紙の本のいいところ。モノによっては実際の商品パッケージより綺麗な印刷になっているのではないでしょうか。
淡白な構成
この本は239ページもありますが、文字情報はほとんどありません。最初に鳥山氏のコメント(2ページ)、最後にVジャンプ編集部による解説(4ページ)、堀井氏のコメント(2ページ)があるくらい。
一点でもイラストを多く掲載するため、文字情報を削ったのかもしれません。Vジャンプの解説は少ないながらも面白い内容だったので、もう少しページが多くても良かったですね。
まとめ:30年前の資料をよくぞ見つけてくれました
30年って長いですよね。会社が合併したり、引越が何度もあったり。そんな中でよくこれだけの資料を集める事ができたな……と。(中には見つからなかったものもあったみたいですけど)よくぞ残しておいてくれました、よくぞ見つけだしてくれました。
先に述べたように、この本は画集というよりは設定資料集に近く、また設定資料集のわりには解説が少ないので、人によっては物足りなく感じてしまうかも。
ですが、600点を超えるイラスト、美しいパッケージ画、未登場のモンスター画、世界初公開のイラストなどなど、ドラゴンクエストと鳥山氏の30年間の歩みをまとめた貴重な一冊であることは間違いありません。
ページをめくっていくと、自然とニコニコ懐かしい気持ちに。この本と一緒に、あの冒険の日々を振り返ってみてはいかがでしょうか。以上『鳥山明 ドラゴンクエストイラストレーションズ』のレビュー、sakimitamaがお送りしました。