【感想】2018年8月 堤大介さんの「トンコハウス流 気持ちを伝えるコンセプトアート」に行ってきました!

【感想】2018年8月 堤大介さんの「トンコハウス流 気持ちを伝えるコンセプトアート」に行ってきました!

2018年8月2日、東京都港区にて行われた「トンコハウス流 気持ちを伝えるコンセプトアート」に行ってきました。今回はそのセミナーの様子と感じたことをお伝えします。今後参加してみようかなぁ……という方の参考になれば幸いです。

もし来年、同様のセミナーがあったのなら、また行きたい!そう思える充実した時間でした。会場にいた友人たちも皆「とても良かった」と、異口同音。

「堤さんのセミナー、行ってみようかな?どうしようかな?」と考えている人がいるなら、ブログを読んでないで、今すぐ申し込んだほうがいいと思います。あのセミナー、すぐに満席になっちゃうから。

申込みは終わりましたか?では、私のレポートをどうぞ。

※堤さんの言葉は引用にて表記しています。これらは私のメモ書きを元にしているので、実際の堤さんの言葉・表現とは異なる部分があります。参考程度に読んでくださいね。

基本情報

トンコハウス流 気持ちを伝えるコンセプトアート
堤大介が絵を描く上で本当に大切にしていること
日時:2018年8月2日(木)18:00~21:00
会場:バンダイナムコ未来研究所
参加費:12000円(税抜)
参加対象
・Photoshopの機能を習得している方
・映画(ハリウッドでも日本国内でも)のコンセプトアートの仕事につきたい方
・ピクサーなどの海外のスタジオの映画作りに興味がある方
定員:220名

公式サイト
http://shop.cgworld.jp/shopdetail/000000000614/

その他

トンコハウスクリアファイル

当日はトンコハウスオリジナルグッズの物販がありました。私はとんでもなく可愛いクリアファイルを購入。ぬいぐるみと豆皿とトートバッグとTシャツも可愛かったなぁ……。

セミナー内容とは全く無関係ですが、会場のバンダイナムコ未来研究所はものすごくキレイでシャレオツなビルディング。入れる機会もなかなか無いので、休憩時間にトイレとか行っておくといいですよ☆

感想

というわけで、印象に残った話を少しだけ。堤さんとHiroさんのお話はどれも素晴らしかったので、本当はメモ書き丸々公開したいところなんですけどねー。

近い

トンコハウスの魅力の一つ、それは「観客・ファンとの距離の近さ」

彼らは「えっ、いいんですか?」というくらい、そばに来て、そして私達を全力で楽しませてくれます。惜しみなく。

今回でいうと開演前の『ピッグ 丘の上のダム・キーパー』上映と、セミナー前後のサイン会。堤さんとHiroさんは、時間の許す限り一人ひとり丁寧にサインをしてくださいました。

その光景を見て、2016年に東京で行われた「トンコハウス展」のことを思い出しました。あの時も、トンコハウスのメンバーはとんでもない時間になるまでファン一人ひとりに対応してくれたのです。

あれから2年半。時間と場所を変えて、同じような光景が再び目の前に繰り広げられているのを見て「あぁ、これがトンコハウスなんだ。彼らにとってはこれが当たり前なんだ……」と、ただただ感動するばかりなのでした。

ちなみにトンコハウス展のレポート記事はコチラ↓
トンコハウス展「ダム・キーパー」の旅に行ってきました!【感想・見どころ】
https://soramitama.com/archives/2632

外に出よ。本物を見よ。

セミナー中「外に出て本物を見よう」という主旨の発言が多くありました。

観察をする=頭・目・心にインプットすること。
観察・分析・実際に描くを繰り返しているうちに、いつの間にか描けるようになっている。

とのこと。

私は外出が苦手です。騒がしいし、眩しいし、人はたくさんいるし。でも同時に楽しくて面白くて美しいものにも出会える。それは知っています。最近知りました。自分だけでは見つからないものを見つけられる。そういう世界が、世の中にはあるんです。

お家の中でまったりぬくぬく、ひえひえしていたい……そんな私の怠惰な心をへし折る、お外への誘い。素敵ですね。しかも世界のDice tsutsumiからですよ。だから、そう、外に出るしかないのです。

外で絵を描くのは恥ずかしいし、落ち着きません。できる時にやって、その回数を少しずつ増やしていくことにしましょう。

でも、まぁ、観察するくらいなら、目に映る世界をアナライズするくらいなら、今すぐにできそうです。誰にでも。ひとりじゃ寂しいので、あなたも一緒にどうですか?

他の人の作品から学ぶ

他の人の作品から学ぶことも大切。模写をしたり、絵に描かれているものを分析する。

自分はどこが好きなのか、何が好きなのか。好きなものは描けるようになりたいから勝手に練習する。そういうのを見つけるのも大切。

Schoolismでもそうですが、お話の中で次から次への画家の名前が出てくるんですよね、美術史の時間みたいに。この作品のこの部分はこうで、ああで、だから◯◯で……。新しいもの、今までにないものを追い求めるには、過去を振り返ること、先人たちの作品から学ぶことも大切なんですねぇ。

まずは自分の好きなアーティストの名前と、どこが好きなのか。そういうことをスラスラ言えるようになろうと思います。私は印象派が好きなので、モネ、ルノアール、スーラなんかを学んでいこうかな〜。わー楽しみ!

シェアすることについて

ずっと気になっていた「トンコハウスのオープンさ」について質問することができました。

Q.Schoolismやこうしたセミナーで、手法や考え方、ブラシデータなどを、オープンにシェアしてくださる印象がありますが、それはなぜでしょうか。そこにはどんな思いがありますか?

トンコハウスが大切にしているモノの一つに
「自分たちが成長すること。みんなが教える、教えられること」
というものがある。

人は成長している時に良い仕事をするし、前進しているときは楽しい。シェアすることで自分たちが学べることもある。

そういうカルチャーを当たり前にして、一緒にやっていく。人として成長できるキッカケになるし、シェアすることで仲間が増える。

文化をみんなに教える。惜しみなくシェアをする。結果、みんながハッピーになる。

実際にはシェパニーズレストランのお話などを交えて、より長く、丁寧にお話しいただきました。

2年半前のあの日からずっと気になっていたことを、言語化してもらえて(しかも堤さんご本人から!)、やっと「自分がトンコハウスを好きな理由」がわかった気がします。

私もシェアするのが大好きで、というか、シェアせずにはいられなくて、自分なりの方法で発信し続けて、いままで多くの人と出会うことができました。自分がシェアしたもので誰かがHappyになって、それを見た自分もHappyになって……。

どこか自分と重なるモノを感じたから、トンコハウスを一瞬で大好きになったのかもしれません。2年半前の光景と共に、この言葉たちをずっと覚えていたいと思います。

まとめ

当日行くまでは、技術的な内容がメインなのかな〜と思っていたし、私自身それを望んでもいました。もちろんセミナー中にトンコハウス的表現手法を知ることができました。PSDファイルも、ブラシももらえました。

でも私にとって、もっともっと重要だったのは、堤さんとHiroさんが話してくださった、Drawingより前の段階、頭の中でのプロセス、ものの見方、考え方、哲学的なもの……でした。

絵を描く上での道筋、人生を歩んでいくための道筋がちょっと鮮明になりました。

私は今、絵を勉強しています。コミュニケーションツールの一つとして。そしていつか、誰かに絵を伝えたいと思っています。言葉以外にもコミュニケーションの方法はあるんだよって。言葉が苦手でも、こんな風に気持ちを伝えることができるんだよって。

まぁ、まだまだ先でしょうけれど。とりあえず今は、自分の思いを伝えて、誰かに寄り添える、時には笑顔にできる、そういう絵を描きたいな!と思ったのでした。

人生で大切なものを見つけられたセミナー、やっぱり行ってよかったです。次回も行きたい!

以上、「トンコハウス流 気持ちを伝えるコンセプトアート」のレポートsakimitamaがお送りしました。堤さん、長砂さん、スタッフのみなさん、会場の皆さん、素敵な時間をありがとうございました。お疲れ様でした〜。