2018年06月22日、東京九段下で行われたドローイングセミナー「Yui’s Quick Studies Workshop 6月版」の簡単な内容、感想、描いた絵をまとめています。
基本情報
Yui’s Quick Studies Workshop 6月版
日時:2018年6月22日(金)19:00-21:20
(交流会:21:40-23:00)
会場:ボーンデジタル 6F セミナールーム
参加費:2,000円(交流会参加費:1500円・未成年 1000円)
参加対象:どなたでも。
定員:35名程度
持ち物:画材
主催:ボーンデジタル・アニメーション エイド
内容詳細は公式ページをご覧ください。
https://www.borndigital.co.jp/seminar/6271.html
会場の様子(別のワークショップの時の写真ですが、ほとんど一緒です)
奥の方に机席もあります。数が少ないので、座りたい人は早めに入場しましょう。
スクリーン手前には唯先生が描いたドローイングの数々が。空いた時間にぜひ見に行きましょう!
この記事を書いているsakimitamaはこんな人
お絵かき好きな総務系OL。最近は表現方法、コミュニケーションツールの一つとして、ドローイングを学んでいる。
セミナーについて
講師
講師は栗田唯先生。アニメーションエイドの講師や、ストーリーボードアーティストとして活躍中のお方。
Twitter:https://twitter.com/yui_kurita
モデル
モデルはCandy Martini(キャンディマティーニ)さん
バーレスクパフォーマーとして活躍されているキャンディさん。身体のラインが美しいのはもちろん、ポージングも素敵で、ひとつひとつのポーズが指の先まで麗しくて艷やかで……、多くのストーリーを感じさせていただきました。
Twitter:https://twitter.com/candymartini_z
Facebook:https://www.facebook.com/CandyMartiniZ
今回はひたすらポーズを描くだけですが、講義タイムがある「特別版」も定期的に開催されています。気になる方はボーンデジタルさんのサイトをチェックしてみてください。
ボーンデジタルさん主催ドローイング会の最新情報はコチラ↓
https://campaign.borndigital.jp/BornDigitalDrawing/
当日の流れ
19:00-
挨拶・簡単な説明
1min×20
2min×10
3min×7
休憩
3min×7
2min×10
21:40-
希望者による交流会
交流会
ドローイング会の後は、希望者による交流会がありました。会場は同じ階にある別の会議室。一つのテーブルを囲みながら、オードブルや飲み物(アルコール・ソフトドリンク)を食べたり飲んだりワイワイします。
唯先生に作品を見てほしい方は、この時間を利用するといいでしょう。本格的なアドバイスがもらえます。他の人へのアドバイスを聴くだけで、ものすごく勉強になるので、ストーリーボードを学びたい!と思っている方は、ぜひ参加を検討してみてくださいネ!
時間は2時間弱だったでしょうか。唯先生にレクチャーを受けたり、それを見たり、だらだら他の人と話したり。みんな思い思いに過ごしていました。
勝手にFAQ
どんな人が来てるの?
実際に絵を仕事にしている人もいれば、絵を学んでいる学生さんもいるし、私のような「普段は別な仕事をしているけど、絵を描くのが好きな人」もいました。
なので、その辺はあまり気にせず参加しちゃってOKです。
どんな画材を使ってた?
みなさん、好きな画材を使ってます。
鉛筆・芯ホルダー・色鉛筆・ペン・チャコールペンシルなどなど。紙もスケッチブック・クロッキー帳・ノート・コピー用紙・iPadで大きさも様々。ちなみに私はiPad Pro(12.9)を愛用中です。
短時間のドローイングでは「頭と手をどれだけロスなく繋ぐことができるか」ってのも重要だと思うので、普段使い慣れた道具で参加するのが良いと思います。
デッサンとか技術がなくても平気かな?
問題ありません。そのためのドローイング会です。そんな不安を抱えているあなたこそ、ターゲットど真ん中。胸を張って自信を持って参加してください。
もし、余裕があるならば、15min30daysの動画とかを見て「ジャスチャードローイングとはどういうものか?」を、なんとなくわかってから行くと、当日のドローイングをより楽しめるかもしれません。
【15min30days】オンラインドローイング会で一緒に気軽に人体ドローイング【えをかこー】
https://susumu-satoh.com/archives/5192
もちろん準備なし参加でもOKですし、描いている最中にどうすればいいのかわからなくなったら、絵を描く手を止めて唯先生の描いている様子を観察しちゃいましょう。上手い人が絵を描いているのを見るのって、それだけで勉強になるんですよ〜。
一人でも平気かな?
平気です。ひたすら描き続けるのでボッチを感じる暇などありません。もちろん、休憩時間なんかに交流をすることも可能ですが、私なんかは疲れきって放心しています。
懇親会に出席する場合は若干の厳しさを感じる瞬間もあるかもしれませんが、そんな時は唯先生のレクチャーを聞きにいきましょう。というか、そっちメインで懇親会に出ている人の方が多いのでは?というくらい、先生のまわりには人があつまります。
唯先生のお話、面白いですよ〜。
描いた絵
というわけで、描いた絵をご紹介。細かい順番は前後しちゃってます。
タイムラプス動画はコチラ
1分×20体
頭がぐるぐるになった1分ドローイング。3体くらい休んでいます。女性らしいラインが出せなくて四苦八苦。この辺は、頭を使いつつも数をこなして行く必要がありそうです。
2分×10体
少しずつストーリー重視になってきた感。ちゃんと10体描いてますね。
Storyってメモってるし、この辺から、ストーリーが描ければいいんじゃー!という開き直りが見えますね。
落ち込んでいる女性と、ワクワクペディキュアを塗っている感じ。
イヤリングをつけているように見えたので、服も変えちゃいました。
3分×7体
これもちゃんと7体描けました。
モデルさんの指先が美しかったので、ちょうちょ。右は踊っているように見えたので、フリフリな感じとお客さんを描きました。
右側の絵は、今回一番「描けない悔しさ」を感じた絵です。
「幕が上がった直後、スポットライトを浴びてポーズをとるパフォーマーと、息を呑んでショーの始まりを待っている観客の緊張感」を描きたかったのですが、ぜんぜん描けませんでした。3分なんだから、そもそも無理なんですけど、パフォーマーの華やかさだけでも表現したかったです……。
こういうストーリーを感じられたのは、モデルがキャンディさんだったからこそですね。ありがたいです。
しょんぼりガール。
3分×7体
休憩後の3分ドローイング。疲れが出てきて、1体おやすみしています。
これ、勝手に着物着せちゃう私もすごいなって思うんですけど、ポージングだけで「茶道」ってわからせちゃうキャンディさんも、ものすごいですよね。
2分×10体
これも一体おやすみ。最初の2分に比べたら、描けるものも増えたし、楽しそうに描いてる感じがしますね。
↑今回のドローイング会で一番気に入っている絵。好きです。
個人的な感想
頭がおかしくなるかと思った。
頭がおかしくなるかと思った。
ドローイング中に私がとったメモ。すごい内容ですねw
でも、正直な気持ちです。時間が短くて、形も取れなくて、仕事で疲れた頭が悲鳴をあげて、頭がおかしくなるかと思いました。
特に最初の1分ドローイングは頭も手も動かなくて、唯先生が描いている様子をボーッと眺めたりして過ごしました。先生はゆったり描いているように見えるのに、どうして私は描けないのだろう。
その日は仕事も忙しくて、身体も頭もヘロヘロで、でも何か得たいと思ってやってきて、それなのに頭も手も動かなくて。
だから「頭がおかしくなるかと思った」と、思わず書いてしまったのでしょうねw
自分の絵
そんな気持ちが変わったのは2分ドローイング。モデルさんのポージングにストーリーが見えるようになった時です。
私は何かを見て、ストーリーを感じとったり、それを膨らませたりするのが得意です。(正直なところ、自信はありませんが、他の人からよく褒めていただけるので、そういうことにしています)
「そうだ。ストーリーを優先したら、うまくいくかもしれない……」
そう思ってからは、最初の10秒くらいを犠牲にして、ストーリーを感じました。
この人はどこにいて、今何をして、何を感じて、どんな気持ちなんだろう?
そうやって意識を変えてみたところ、ストーリーを感じた時はすんなり手が動くようになりました。物語をうまく表現できた絵は、技術は足りていないけれど、でも、どれも愛おしく感じます。
自由に描いていいんです
これは私の個人的な意見です。私は講師ではないし、絵がうまくもありません。でも、こういう考え方もあるよって、思ってもらえたら嬉しいです。
私の絵、メチャクチャでしょ?着てもいない服を着せて、勝手に小道具や背景を描いて。
でも、ここにはそれを怒る先生なんていません。素敵だねって、褒めてくれる仲間だけがいるんです。それに、私も自分が描いた絵が大好きです。上手くないけど、すごく愛おしいなと思います。
知ってます?絵って、自由に描いていいんですって。好きに描いていいんですって。私、最近まで知りませんでした。そんなこと考えもしませんでした。
他人とか現実に振り回されなくていいし、こっちの方が面白いなって思ったら、それを描いていい。わざと描かなくてもいい。
眼の前のキャンバスに絵を描くのは「あなた」なのだから、描くものは自分で選んでいいんですって。好きに描いていいんですって。
デッサンとか、アナトミーとか、そりゃ、大切ですけど。すっごく大切ですけど。でも、いちばん大切なのは「あなたが描きたいモノ」を描くってことなんじゃないかな、と私は思います。
自由に描くってことなんじゃないかな、って思います。
一緒に、お絵描き。楽しんでいけたら、いいですね。
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というわけで、唯先生、Candy Martiniさん、ボーンデジタルのスタッフのみなさん、そして一緒にお絵かきをしたみなさん、楽しい時間をありがとうございました。以上、Yui’s Quick Studies Workshop 6月版のレポート、sakimitamaがお送りしました。お疲れ様でした〜。