コピー用紙500枚チャレンジを終えて、40日以上が経ちました。紙をスキャンしてちょこっと感想を書くだけなのに、いまだに最後のまとめ記事を書くことができていません。
それは、私にとって「コピー用紙500枚チャレンジ」が、とてもとても大きな存在だったからです。
ここでお話しすることは、私個人の意見です。そして、これからチャレンジに挑み、絵を描くのはあなたです。
私の意見に、否定的な感情を抱くのも、肯定的な感情を抱くのも、自由です。チャレンジに挑むのも、楽しむのも、辞めるのも、休むのも、やり遂げるのも。
このチャレンジにおいて、あなたはすべて自由に選べるということを忘れないでください。
私の場合
繰り返しますが、これは私の事例です。たった一つの事例です。私とあなたは違う人間です。まったく違うけれど、同じことに挑戦しようとしているあなたに、伝えたいことがあります。
500枚チャレンジに対して私の正直な感想を一言述べるとするなら「つらかった」以外にありません。楽しいときも、嬉しいときも、たくさんあったけれど、一番多く感じた感情は「つらい・くるしい」というものでした。
確かに私は最後までやり遂げましたが、それは「諦めなかった」というよりは、「自分で作ったルールに縛られて、やめることができなかった」からです。
応援してくれる人たち、見守ってくれる人たち、その人たちを裏切りたくない、失望されたくない。そんな気持ちもありました。
今までの文章から感じとれるように、私は「重い」人間です。なんでも大げさに受け止め、こうあるべき!と考えがちな人間です。
そんな私は500枚チャレンジをはじめて、枚数にカウントできない他の紙に描くのが「もったいない」と感じるようになりました。義務感で絵を描くようになりました。勝手にプレッシャーを感じるようになりました。
絵を描くのが大嫌いになりました。
幸い、チャレンジの途中から「絵を描くのが好き!」という状態に戻ってこれましたが、当時はつらい日々を過ごしました。
ビビらせてごめんなさい。でも、500枚チャレンジをはじめたことで、絵を嫌いになってほしくはないのです。
500という数字
500という数字は、決して少ないものではありません。「500回◯◯をする」の◯◯に、あなたの日常的な行動を当てはめてみてください。会社に行く、宿題をする、お風呂に入る、バナナを食べる……。ちょっと気が遠くなりませんか?
500という数字は、そういう数字です。
もし私があなたの友人だったなら
もし私があなたの友人だったなら、あなたを一旦立ち止まらせることでしょう。なぜなら「私は」辛かったからです。
500という数字をイメージできていますか?
クロッキー帳1冊ではダメですか?
何のためにチャレンジに挑むのですか?
それでもやってみたいというのなら、あなたの考えを尊重し、あなたに合った提案をするでしょう。しかし残念ながら私はあなたを知りません。だから、精一杯の気持ちを込めて、思いつく限りのアドバイスを送ります。
先輩からのアドバイス
1:アドバイスを鵜呑みにしない
えっへん、私は500枚チャレンジを最後までやりとげた先輩です。あなたがこれから歩む道は、実際に私が歩んできた道です。あなたが歩きやすいように、あなたのことを思って、親切で的確なアドバイスをしてあげましょう。
私の話はありがた〜いものに違いありませんが、あなたはこれを参考にする必要はありません。もちろん、参考にしてくれたら嬉しいですけれど。
好きな食べ物がみんな違うように、やりやすい・続けやすい方法も様々です。人の意見を鵜呑みにせず、自分にあった方法を見つけましょう。役に立ちそうなら受け入れて、そうでないならそっと置いて。美味しいトコどりでいいんです。
500枚チャレンジは仕事ではありません。自由にやっていいんです。
2:今これを読んでいる自分を褒めましょう。
500枚チャレンジに挑もうと思っているあなた、すごいです。かっこいいです。素敵です。すでに挑んでいるあなた、がんばってますね!素晴らしいです、なんと末恐ろしい。500枚チャレンジに興味はないけど、読んでくれているあなた、マーベラス!あの、ほんと、ありがとうございます。
「目標を立てる」ということは、前に進もうとしているということ。まずは、そんな自分を肯定しましょう。大人の世界の「肯定・褒め」は基本的にセルフサービス。
人からの称賛を期待する前に、とりあえず自分を認め、褒めてあげましょう。自分を褒めるスキルを手に入れられたら、人生勝ったも同然です。
褒める時は、結果が出る前に褒めていいです。「私、ペンを持てた!すごい!」「何を描こうかな〜って考えてる、偉い!」
今、あなたが挑戦しようとしているのは「500枚チャレンジに挑んでいる自分を褒め倒すチャレンジ」でもあります。
3:ステップは限りなく小さく
叶えたい目標が大きい場合、そこまでのステップは小さく細かく分けましょう。てっぺんばかり見ても、山は登れません。自分のペースで一歩一歩進んでいけばよいのです。
日々の目標は小さく具体的なものからはじめましょう。毎日ひとつ(1枚じゃない)手を描く!とか、3日に1枚描く!とか。好きな目標をつくりましょう。
こんな目標で大丈夫?
大丈夫です。一歩が小さければ小さいほど、自分を褒められる回数が増えるのですから。
何日か試してみて、達成できたらそのまま、もしくは少し増やしてみたり。達成できなかったら、目標をやりやすい形に変えましょう。大丈夫、目標が合っていなかっただけのこと。あなたに合う目標を見つければよいのです。
4:何かを頑張っている仲間をみつけてください
学ぶ行為は、時に人を孤独にします。そんな時は、一緒に頑張る仲間を見つけてください。500枚チャレンジでいうと、5chの500枚チャレンジスレや、Twitterの「#500枚チャレンジ」タグなんかがおすすめです。
また、その「仲間」は知り合いでも、知らない人でもかまいません。というか、がんばっているものは500枚チャレンジに限りません。ダイエットでも勉強でも何でもいいです。なんなら好きな芸能人でもいいです。コツコツ頑張っている人を見つけて、勝手に仲間だと思っちゃってください。一方的でいいんです。
あなたは一人ではありません。
私の記録も役立ててください。sakimitamaも苦労したんだ……って思ってください。そのためにすべてを記録に残しました。
500枚チャレンジの記事一覧
祝!達成。コピー用紙500枚チャレンジをはじめようと思っているあなたへ
【001~050枚目】 【051~100枚目】
【101~150枚目】 【151~200枚目】
【201~250枚目】 【251~300枚目】
【301~350枚目】 【351~400枚目】
【401~450枚目】 【451~500枚目】
現実のドローイング会もおすすめです。あっという間にページが進むし、同じ「絵を描く人」に囲まれて、黙々と絵を描くのは本当に楽しいです。
5:コピー用紙500枚チャレンジは素晴らしいものでもあります
このチャレンジは、私にとって多くの変化をもたらしてくれたチャレンジでもありました。
私に自信をくれました。アナログでチャレンジした場合、描いた絵は描いた分だけ積み上がります。5cmの厚さの紙の束は、重く、自分の努力の証拠となりました。その束を見るたび、自分を肯定することができます。
自分を見守ってくれている人たちの存在を知りました。自分のことを継続して応援してくれる人たちがいました。何年もかかったのに、ずっとずっと。私はひとりじゃない、その事実を知ることができました。
人に影響を与えることができました。チャレンジ中や、チャレンジを終えた後「私もお絵かきはじめました」と、声をかけてくれる人たちがいました。
まさか、自分の行動が人に影響を与えているとは思わなかったので、それはとても嬉しいことでした。
だからこそ、そういう人たちに「絵を描くこと」を嫌いになってほしくない。そう思って、この記事を書きました。
6:あなたは自由に選ぶことができます
「今日も、この道を進む」という選択肢は、いつでもあなたの前にあります。
「今日からは、別な道を進む」という選択肢は、いつでもあなたの前にあります。
「また、この道を進む」という選択肢は、いつでもあなたの前にあります。
辿り着く場所はひとつでも、そこに至るルートは無数にあります。
私は知っています。500枚チャレンジの大変さを。
私は知っています。500枚チャレンジの素晴らしさを。
だから、あなたがどの道を選ぼうとも、私はあなたの意志を尊重します。
1枚でも描ければ、このチャレンジは成功だと、私は思います。
だから、大丈夫。大丈夫なんです。何もかも。
勇気を持って一歩を踏み出そうとしている あなたの行く先に、幸多からんことを!
ENJOY!